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アバターのあらすじをネタバレなしで!込められたメッセージを考察してみる

洋画SF
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ジェームスキャメロンの代表作「アバター」と聞くと、全世界興行収入歴代1位の作品として有名です。ストーリーが綿密に構成されており、アクションかつ叙事詩的要素もあるSFアクション映画です。映画内に登場する人物のキャラクター設定も一品で、セリフの一つひとつが印象に残ります。そんな傑作SF映画のアバターをネタバレなしで、作品に込められたメッセージを考察していきます。

映画イヌ

アバターってどんな映画かネタバレなしでわかりやすくご紹介します。併せて込められたメッセージや名セリフも解説しますね。

映画アバターに込められたメッセージをあらすじネタバレなしで考察してみる

作品名 アバター
監督 ジェームズキャメロン
公開日 2009年12月23日
上映時間 2時間40分
キャスト サム・ワーシントン
ゾーイ・サルダナ
シガニー・ウィーバー
ミシェル・ロドリゲス
ジョヴァンニ・リビシ
スティーヴン・ラング

アバターはどのような映画なの?


未来の話。人類は地球から遥か遠い惑星パンドラにある天然資源を発見し、その資源を求めて開発会社が特別チームを派遣していました。パンドラに住む原住民ナヴィ族との資源採掘の交渉に、民族の外見そっくりに作ったアバターを使用することからストーリーは始まります。

そのアバターを人と接続し動かすパイロットとして選ばれたのが、下半身が動かない元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)。

彼は部族長の娘であるネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と、すこしずつ親しくなり、他のナヴィ族とも次第に信頼関係を築いていきます。それはあたかも人生の縮図のように。しかし開発会社はジェイクや研究チームの地道な交渉が待ちきれなくなり、焦りを出し始めていきます。

会社の焦りと自分へミッション、そして原住民との絆・・・。ジェイクはどのようにこの岐路を打破していくのか?

3Dより凄いテーマ

3D映画ブームを一気に加速させたアバター。間違いなく3Dを体験できた映画史に残る娯楽大作です。と同時に儲け主義に突っ走る地球人と、自然とともにその星で生きる原住民との争いを、実に緻密な脚本で上映時間2時間40分という尺の中で見事に描ききっています。

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3Dより壮大な戦争や植民地支配がテーマ

つまり、争いは愚かであること。戦争をしても傷つけあうことに変わらないこと。生態系には自然調和が必要であること。と同時に自然は環境保護が必要であるという普遍的なメッセージも込められています。ダイナミックなアクションがある傍ら、タイタニックで培った「たて笛」のようなBGMが心地よく響き記憶に残ります。

練りに練られた脚本


当時の最新技術を最大限に駆使した3D長編超大作というのが、映画公開前、公開後ともにアバターのウリとした要素でした。ところが実際に映画を見たファンは、人間と自然との関わりに普遍的いて理想的とも言えるメッセージがめいっぱい詰まっています。恋愛、家族愛、自然哲学、反戦、SF、アクション、を1本に凝縮し、かつダレさせずエンドロールまで持っていく緻密な脚本は絶対に映画ファンを飽きさせないというジェームズキャメロンの真骨頂です。

ジェームズキャメロンはメカが好き

さらにジェームズキャメロンはガジェットが大好き。
パワーローダーやクラブスーツはワクワクします。立体感ある造形と、ワンカットワンカットに遠近法をしっかり使った遠近感ある撮影で飽きさせません。またキャメロンカラーのブルーやメタルグレーがメカメカしたアクション映像を際立たせてくれます。

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パワードスーツはジェームズキャメロン作品によくみかけます。キャメロンファンが当然言うのはパワーローダー。元ネタは「スターシップトゥルーパーズ」の原作に出て来たもとも言われています。人の動きにあわせて何百キロの物を動かせる映像は観るものを惹きつけます。また、ヘリや戦闘車両への拘りは実際の映像をイメージして細部にわたってデザインされており、戦闘シーンだけでなく実に綺麗なアクションを表現してくれます。それでいて、原住民が使う弓矢も非常に凝った描写をしています。ナヴィ族の弓、動物との共存シーンは演者さんたちがハードなトレーニングをした上で、敢えてスタイルを変えたという有名な話があります。

それでいて自然描写が抜群に上手い

キャメロンブルーとは敢えて違う空のブルー。なので天空が映えて見えます。もとよりアバターのテーマカラーがブルーなので、原住民のブルーや動物のブルーといった多種多様な青色が楽します。映画もここまで来たんだ。と浸れる、まさに映画の醍醐味です。

しかも名セリフ

アバターのキャッチコピーは「観るのではない。 そこにいるのだ。」ここで、すでに名言。3D映画の醍醐味を完璧に表現してます。

アバターには心響く名セリフがたくさん出てきます。映画自体が一つの叙事詩のような作品でもあり、観ている一人ひとりに語り掛けてきます。
あなたにとっての名言はたくさんあると思いますが、独断でいくつかピックアップさせていただきます。

「いまや、すべてが逆転している。向こうが本当の世界で、こちらが夢の世界のようだ」

ナヴィの人々に受け入れられたジェイク。ネイティリからナヴィの戦士のことを数多く教わりました。パンドラに住む翼竜イクランに乗れるようにまでなったんです。一人前の戦士として認められた彼でしたが、それはあくまでジェイクのアバター。本来のジェイクは、下半身付随で車椅子生活をしてる人間の姿です。

そんな時、ジェイクがアバターから人間の体に意識が戻ったときに言ったとっさの本音の言葉だったんでしょう。
迷いと、どちらを本当の自分としてみてよいのかわからなくなった苦悩の言葉です。

「俺が息してるうちは終わっちゃおらん!」

クオリッチ(スティーヴン・ラング)が率いる人類側の軍勢とナヴィの戦いは、最初はクオリッチの軍勢が優勢でした。パンドラの原生生物がクオリッチの軍勢を襲ったことでナヴィの勝利が確定的に変わります。しかし、クオリッチはパワードスーツで戦闘心が途切れることはありません。最後までジェイクとネイティリの命を狙おうとします。そこで、向かい合ったジェイクにクオリッチが放った一言がこれです。

敵役のセリフですが、なにがあっても諦めない姿勢は軍人ならではでしょう。しかも、戦闘シーンではあくまで戦い方を考えながら進めます。外の空気を吸ったら肺がつぶされるので、戦うためにパワードスーツの窓を開ける直前に息を吸い留めるシーンは細かい演出ですがなるほどと思わされます。

「時に、狂った行動が人生を決めることがある」

ナヴィの信頼を失ったジェイクは、再び信頼を取り戻そうと、空で最強の翼竜 “トルーク” を操るトルーク・マクトになることを決意します。
しかし、それはまさに命がけ。ジェイクは相棒のイクランに乗って、トルークの背中に飛び移ろうと考えながら覚悟の言葉を漏らして挑みます。

実際トルーク・マクトになり、ナヴィの信頼を取り戻したジェイクは一線を越えた狂人の行動によって人生を変えたと言えるでしょう。
平凡な毎日の中で、1つの変わったちょっとした行動が自分の人生を激変してくれるのかもしれませんね。

まとめ

映画アバターの内容はこのような感じ

人類の未来の話であり、
反戦映画であり、
自然は淘汰できないというテーマがあり、
家族愛を盛り込んでいる

といった欲張りな作品です。VODやレンタルDVDだと3D作品として見れないかと思いきや、上記にプラスしてバトルアクションがあり、縦笛風のオツなBGMと段丘つけた脚本で2時間40分を飽きさせません。ジェームズキャメロン大好きという映画ファンはもちろん、世界興行成績歴代1位の作品をあなたも是非ご覧ください

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